仮想通貨投資は多くの魅力があります。資産が何十倍,何百倍になった人も実際にいます。また,革新的な技術で将来性がかなりあるといえるでしょう。
ただ,その反面大きなリスクを伴います。
仮想通貨投資に失敗したせいで,多額の借金や税金を払う羽目になる可能性もあります。
そのため,この記事ではその可能性を減らすために正しい知識を身につける必要があります。
後半は自分の資金を守るための対策も書いているので,最後までぜひ読んでください。
- 仮想通貨投資のリスク
- 仮想通貨投資で身を守るための方法
危険といわれる6つの理由

仮想通貨が危険といわれている理由は少なくとも5つあります。
それでは,ひとつずつ見ていきましょう。
資金を抜かれる可能性がある
仮想通貨はハッキングをされて資金を抜かれる可能性があります。
例えば,以下のような例があります。
- 仮想通貨大手取引所「Coincheck」からNEM(ネム)が流出。約580億円が盗まれた
- 海外取引所「bitfinex」でビットコインが盗まれた。約7100万ドルの被害
- 「The DAO」という分散型プラットフォームがハッキングを受け,52億円相当のイーサリアムが盗まれた
これ以外にも,様々なハッキングがありました。
企業側もお金をかけて対策をしてはいますが,完全に防ぎきれていないのが現状です。
スキャムプロジェクト
仮想通貨業界では,価値がほぼゼロになってしまったプロジェクトをスキャムプロジェクトといいます。
スキャムは簡単にいうと,「詐欺」みたいな意味を持ちます。
主に,スキャムプロジェクトになる場合は3パターンあります。
- 技術力不足や挫折をしてプロジェクトが進まなくなる
- 仲間割れやクジラに売られるなどで通貨が暴落し,プロジェクトが終わる
- そもそも詐欺目的
ただ,スキャムプロジェクトかどうかの判断は非常に難しいです。
では,実例をあげましょう。
以下は2021年,2022年の前半は時価総額がTOP10に入っていた,とても有名なコイン「LUNA」のチャートとなります。

LUNAは韓国の企業のつくったコインで,LUNAの発行枚数を調整することで「1ドル=1UST」を保とうとしていました。
最初のころはうまくペッグされており,USTをステーキングすると,年利20%がもらえるため非常に人気でした。
ただ,2022年5月9日悲劇が起こります。「1ドル=1UST」を徐々に保てなくなってきてしまったのです。
その結果,LUNAは99%もの大暴落し,価値がほぼゼロ,いわゆる電子ゴミとなってしまったのです。
時価総額がTOP10にも入っていたコインがほぼゼロです。大きな仮想通貨だったので,多額の資金を投資していた人も多くいました。
草コインなどのまだ小さく有名でない仮想通貨は,なおさら多額の資金は入れないほうが良いですね。
仮想通貨投資詐欺
仮想通貨投資詐欺はよくある,必ず儲かるからといわれ,購入すると暴落したり,お金を引き出すことができなくなるなどのことです。
SNSやセミナー,友人経由で話が入ってきたりします。
これに引っかかるのは投資の初心者にはよくあります。人のことを信じすぎです。
お金はそんな簡単に儲かりません,自分でちゃんと調べて投資をしましょう。
価値の変動が大きい
下のチャートは最も時価総額の大きなビットコインのチャートを表しています。

上のチャートのように,仮想通貨は非常にボラティリティ(価格変動)が大きいです。
一日にビットコインなどの大きい時価総額の仮想通貨でも10%以上も下がることはざらにあり,草コインだと99%とかもあります。
一日で資産が激減することもあるため,危険と言われています。
送金ミスをする可能性がある
仮想通貨では別の取引所やウォレットに送金することで,投資の幅を広げることができます。
しかし,送金をする場合に「アドレス」と「ネットワーク」の入力が必要になってきます。
「タグ(メモ)」の入力が必要のものもあります
その時に,その2つ(もしくは3つ)いずれかでも間違えてしまった場合,「GOX」つまり送金ミスとなり,送ろうとした仮想通貨が紛失してしまいます。
そして,そうなったらもうその資金を取り戻す手段はありません。
10の対策

では,次に対策を見ていきましょう。対策は以下の通りです。
- ハードウェアウォレットを使う
- 大きな仮想通貨取引所を使う
- DMは基本無視する
- しっかりDYORをする
- 偽リンクでないか確認する
- 少額の資金で投資する
- 草コインの投資は避ける
- 税金の分は別にとっておく
- ハイレバレッジ投資は気を付ける
- ドルコスト平均法を用いる
ハードウェアウォレットを使う
ハードウェアウォレットを使うことは10個の対策の中で最も重要で,確実な対策です。
では,ハードウェアウォレットとはどういうものなのでしょうか?
- ハードウェアウォレットとは?
-
通常のウォレットでは仮想通貨はセキュリティのため,秘密鍵を暗号化して保管しています。そして,ハードウェアウォレットはそれに加えてオフラインで仮想通貨を保管できます。オフラインにすることで,勝手に送金ができず,自分の手元にあるハードウェアウォレットでしか送金許可ができません。
よって,ハッキングなどができなく,非常にウォレットの中で最も安全な保存方法となっています。
ハードウェアウォレットは数万円ほどするため安くはないです。ただ,自分の資産が1,2万円で強固に保管できます。
そのため,ハードウェアウォレットは仮想通貨を安全に投資する上で必須アイテムといえます。
ハードウェアウォレットはAmazonなどにも売っていますが,仮想通貨を盗めるよう細工をしていることがあります
そのため,必ず以下のような正規店で購入するようにしましょう。
私のおすすめはLedger社のハードウェアウォレットです。
Leger社は大手仮想通貨ウォレット企業で利用者は500万人越えの非常に人気で使いやすいハードウェアウォレットを提供しています。
大きな仮想通貨取引所を使う
大きな仮想通貨取引所を使うことはより安全に仮想通貨を投資する際に,非常に重要なことです。
大きな取引所は資金力や社員の人数がとても多いです。また,他の大企業と提携していることが多いため,セキュリティ面は多額の資金を投じて対策しています。
おすすめの取引所は海外では「Binance」,国内では「bitbank」です
bitbankは広告サイトにもありますが,「取引所の取り扱い仮想通貨数が日本一」「セキュリティが日本一」「App store ランキング日本一」となっています。
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DMは基本無視する
仮想通貨に関する情報収集を行う際に,「Discord」「Telegram」「Twitter」などのSNSを使う方も多いと思います。
その際に,たまにリンクとともにDMがきます。そして,そのリンクを使いリンクを開いたり,リンク先に自分のウォレットをつなげてりすると,そのウォレットにある資金が抜かれるなどはよくあります。
知らない人からのDMは基本的に無視をするようにしましょう。
しっかりDYORをする
DYORは「Do Your Own Research」の略で自分でしらべよという意味です。
仮想通貨は,他人が買っているから買う,あのインフルエンサーが紹介しているからという安易な考えで買ってはいけません。
自分でキチンとプロジェクト先の公式サイトやTwitterなどを確認して,大丈夫だなと思ってから買うようにしましょう。
偽リンクでないか確認する
キチンと公式の「Discord」や「Telegram」に入っているからといって,安心はできません。
公式を装って,「このリンクから飛べばトークンやNFTを変えるよ」などといい,リンクをオープンの場で送ったりします。
リンクを踏む際は,発言者が公式であるのかを確認してから踏むようにしましょう。
ちなみに,私は仮想通貨を始めたての時にこの手法で騙されました。
仮想通貨のIDOプラットフォームである「Vlaunch」のテレグラムで,「トークンはPancake Swapで買えるよ」と書かれたリンクを踏み,Pancake Swapで購入したら,それは実は偽のトークンであったことです。
みなさんはキチンと確認しましょう。
少額の資金で投資する
仮想通貨は先ほども説明しましたが,ボラティリティが多く,また詐欺も多いです。
慣れていないころはできるだけ,少額から始めた方が良いでしょう。
私が騙されたときは,幸い数千円分しか購入していなかったため,ダメージは少なかったです。
草コインの投資は避ける
仮想通貨は一回で数万倍などもある夢のある投資です。そして,それを叶えるには草コインに投資することです。
ただ,その数万倍となるコインを見つけられるのは非常に稀です。正直,運に左右されてしまいます。
また,草コインは失敗したら,投資分はゼロとなることがほとんどです。アルトコインでも数百倍などあるので,あまりに小さい草コインなどは避けた方が良いでしょう。
もし,それでも「俺,私は数万倍コインを見つけたい」という方は「Gate.io」がおすすめです。
海外取引所ですが,日本語対応しており,仮想通貨の取り扱い数「1300種類以上」は他の取引所と比べてずば抜けて多いです。買いたいと思うコインはほとんどあります。
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税金の分は別にとっておく
仮想通貨の税金は雑所得に分類され,利益にかかる税金は以下の通りです。

さらに,ここにプラスで住民税もかかるため,追加で10%かかってしまいます。最大55%の税金がかかります。
では,なぜ税金の分は取っておかなければならないのでしょうか?
それは,仮想通貨のボラティリティが高いためです。2017年のバブルの時に1億円以上の利益が出た方はいっぱいいました。そして,その利益分も投資してしまったのです。翌年のバブル崩壊後,利益分が完全になくなってしまいましたが,去年の分の利益なので,税金は払わなくてはいけません。
ただ,投資で得た利益分はバブル崩壊でなくなったため,税金は払えなくなってしまったという例が多発しました。
そのため,税金分は別のところにとっておくほうが良いです。
ハイレバレッジ投資は気を付ける
仮想通貨取引所,特に,海外取引所ではハイレバレッジ取引が可能です。ビットコインなどは100倍ものレバレッジをかけることができます。
海外取引所のいいところは追証がないところが多いため,投資分以上の損は出ることはありません。
ただ,FXがかなり上手でないとハイレバレッジでうまくはいきません。ハイレバレッジではすぐに切られてしまい,大きく資産を減らすことになりかねません。
そのため,ハイレバレッジはやめ,大きくても10倍程度にした方が無難です。
ドルコスト平均法を用いる
先ほども説明しましたが,仮想通貨はボラティリティが大きいです。
底を見極めるのは非常に困難です。底だと思って大きく資金を投じたが実は底ではなく,さらに下がるということはざらにあります。
そのため,初心者が投資する際は毎月,毎日少額ずつ積み立てる「ドルコスト平均法」で買っていくのがよいです。
長期投資において,最強の投資方法である「ドルコスト平均法」は損が出にくいですが,毎月,毎日買うのは面倒です。
そこで,「bitflyer」では自動積み立て機能があり,設定するだけであとは自動で積み立ててくれます。
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まとめ
以下に危険な理由5つとその対策10つをまとめました。
- 資金を抜かれる可能性がある
- スキャムプロジェクト
- 仮想通貨投資詐欺
- 価値の変動が大きい
- 送金ミスをする可能性がある
- ハードウェアウォレットを使う
- 大きな仮想通貨取引所を使う
- DMは基本無視する
- しっかりDYORをする
- 偽リンクでないか確認する
- 少額の資金で投資する
- 草コインの投資は避ける
- 税金の分は別にとっておく
- ハイレバレッジ投資は気を付ける
- ドルコスト平均法を用いる
仮想通貨は危険もありますが,新しく非常に興味深いことも多いです。特にメタバースやGameFiなど注目を集めている分野も多いです。
この記事を通して,みなさんが安全に仮想通貨を運用できたら幸いです。
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